人を育てる Fostering Talent

世界で活躍する人を育てる

卒業生の声

日下 美穂2005年度修士課程卒業

MORE 〉

日下 美穂2005年度修士課程卒業 CLOSE 〉

メッセージ

 修士課程終了後、米国に本社を持つ金融機関の東京支社にエンジニアとして就職。ミリ秒単位に変化する金融市場、毎年のように変わる金融規制、それらを動かす国、企業、人。その中心に欠かせないシステムを自分の手で構築し、膨大なデータを解析する面白さに年々飲み込まれていき、あっという間に10年以上が経っていました。日々一緒に働くメンバーはアジア諸国を始め、ヨーロッパ、インド、アメリカと世界中に散らばり、24時間休むことないシステムをチームで作っていきます。違った背景や価値観を持つ人々のアイディアや技術力が交わり一つのゴールに向かって生み出される結果には無限の可能性があります。8年目には私自身も生活拠点を東京から本社のあるニューヨークに移し、新たな視点で技術や金融をより学ぶ機会を得ました。日本に留まらず、他国でも仕事をしたいと想いを固めたのは研究室時代の韓国との研究交流や米国でのインターンシップの経験があったからこそ。仕事も私生活も日々成長できる環境に身をおき続けていれば何か面白いことに関われる!を信念に楽しい探索が続きます。

寺田 崇秀2015年度博士課程卒業

MORE 〉

寺田 崇秀2015年度博士課程卒業 CLOSE 〉

メッセージ

 2005年に修士修了し、企業の研究者をやっています。黒田研で学び始めた回路技術は現在も私のコアであり、回路技術を基盤とすることで様々な装置やシステムの研究開発に携わることができました。例えば、無線搭載センサ、HDD、リチウムイオン電池、スマートグリッド、超音波エコー装置などです。このように回路技術者は引く手あまたで、あちこちで必要とされています。望めば様々な分野・製品に関わることで視野を拡げることができ、その気になれば異分野・製品間の色々な技術・人をつなぐことができます。
 2012年には博士課程に入学し、仕事をしながら2015年に博士号を取得しました。もちろん、黒田研です。仕事柄、国際会議で発表したり、論文を寄稿したりすることがあったので、それらを活用しつつ、自分の中で温めたアイデアを1つ、研究室で試させてもらいました。
 現在、私は将来の新規事業創生のための新しい技術を研究開発しています。詳細は語れませんが医療分野です。夢を語り、周りを巻き込んでその実現に尽力する。この原型も黒田研で学んだ気がします。

柴崎 崇之2007年度博士課程卒業

富士通研究所 MORE 〉

柴崎 崇之2007年度博士課程卒業 CLOSE 〉

富士通研究所

メッセージ

 私は2期生として黒田研究室に入りました。みんなで輪講をして回路設計の基礎知識を学んだり、徹夜でサーバ管理をしたことなどが思い出されます。年々メンバーが増えていき、留学生との交流もあり自由で楽しい研究室でした。中でも私は修士課程で7ヶ月、博士課程で6ヶ月、シリコンバレーでインターンシップをさせて頂きました。この経験が研究者としての知識だけでなく、自身の考え方や視野を大きく広げてくれました。
 卒業後はインターンシップ先である富士通研究所に就職し、幸運なことに現在まで大学時代と同じ分野の研究を続けています。同じ分野でも研究課題は尽きることなく、年々知識を積み重ねています。さらに、近年はコンピューティングの変革期であり、関連分野に関しても勉強をしています。研究者には自身の分野の深い知識と様々な分野の幅広い知識の両方が必要だと実感しています。そんな中、黒田研究室で学んだ様々なことは自身の根幹として息づいています。

Hayun ChungPostdoctoral Researcher

Korea University MORE 〉

Hayun ChungPostdoctoral Researcher CLOSE 〉

Korea University

メッセージ

 Upon finishing my Ph.D study at Harvard, I decided to join Kuroda lab as a post-doc researcher to broaden my research spectrum. Prof. Kuroda and his lab have been famous for their innovative circuit techniques, such as inductive-coupling interfaces.
 I spent two years at Kuroda lab working on wireless power transceivers and data converters. I truly enjoyed my research life in Kuroda lab. The research topic was new and interesting and Prof. Kuroda was always open to new ideas and very supportive. I also enjoyed my personal life in Japan. Living in Japan gave me a chance to learn and experience unique cultures of Japan. Prof. Kuroda and lab members were very warm and caring so that I can comfortably settle in to the new environment. Those two years are invaluable moments of my life both professionally and personally.
 Three years ago, I joined Korea University as an assistant professor and started my own research lab. Teaching and advising students are rewarding and I feel happy that I have freedom to choose my research topics. My good experience with Kuroda lab works as a role model, as I set up a new lab.

鈴木 康介2008年度修士課程卒業

富士通研究所 MORE 〉

鈴木 康介2008年度修士課程卒業 CLOSE 〉

富士通研究所

メッセージ

 黒田研究室での多くの経験や学びの中で最も大きな影響を与えられたことは、世界に目を向けることと、回路研究を通してハードウェアの深い理解と経験を得られたことでした。
 当時から研究室には他国からの留学生が所属しており、国際色豊かでした。また、研究活動においては世界トップの学会ISSCCを目標に研究を行い、それと同時に他国の大学とワークショップを毎年開催するなど、黒田研の留学生や外国の研究室とともに世界に目を向けて切磋琢磨できる環境を与えていただきました。中でも大きな経験だったのは半年間シリコンバレーでインターンシップをさせていただいたことです。あの時米国で得た、研究だけでなく日々の生活での経験が今でも大いに生きています。
 私は現在富士通研究所に勤めており、黒田研で学んだ回路研究を3年前まで行っていました。その後、新しい分野の知識を学ぼうと会社の制度を利用し、カリフォルニア大学サンディエゴ校に留学しました。このようなチャレンジができたのも、黒田研で学んだ世界に目を向けることと、その中で得た英語のおかげです。留学では、コンピュータシステムやOSの研究を行い、帰国後はその経験を生かしサーバやOS、ミドルウェアの研究を行っています。近年ではグーグルやマイクロソフトがハードウェア開発を行うなど、ソフトウェア開発でも回路の知識は日を追って重要になっています。何よりも、ソフトウェア開発者がハードウェアを理解するのは困難ですが、ハードウェア開発者がソフトウェアを理解するのはより容易だと感じます。そのような観点からも学生時代に黒田研で得られた経験は非常に大きく、ここで学べたことは私の幸運だったと今でも思います。

Vishal Kulkarni2009年度博士課程卒業

MORE 〉

Vishal Kulkarni2009年度博士課程卒業 CLOSE 〉

メッセージ

 Studying in Japan provides a unique opportunity to experience the distinctive Japanese culture and at the same time work on cutting edge research being conducted in the semiconductor industry. With this motivation, I joined Kuroda lab in autumn of 2004 to pursue advanced degree in analog and RF IC design. The truly international nature of the lab helped me in getting accustomed to the new atmosphere in no time. I chose short distance wireless communication as my research topic as it has the potential to change the way people and things communicate with each other. The graduate studies at Kuroda lab gave me opportunities to pursue not just academic research, but also find solutions for complex industrial problems. The collaborative research with a big semiconductor company gave a well rounded exposure and hands on training on practical aspects of IC design.
 For an international student like me, living in a foreign country while working on challenging area like RFIC design was not stress free. But thanks to the extra curricular activities organised by lab, my stay in Japan was very comfortable. Some of my most memorable experiences come from the winter ski trips, summer camps and international conference visits with fellow lab mates. It not only helped release stress, but also strengthened friendship amongst peers. The annual KKT workshop gave the opportunity to visit new places and built an international network of friends from South Korea and China.
 Since last five years, I have been working at a research institute in Singapore. My research is focused on RF and analog IC design for biomedical ICs and for optical and wireline communications. The cosmopolitan and vibrant city of Singapore has a lot to offer to international researchers and I am enjoying the professional and social life here. It has been several years since I left Japan, but Kuroda lab’s DNA still resides in me which is helping me in advancing my career and gaining recognition among peers.

富田 安基2006年度博士課程卒業

富士通研究所 MORE 〉

富田 安基2006年度博士課程卒業 CLOSE 〉

富士通研究所

メッセージ

 私は黒田研の1期生として博士課程まで進学しましたが、他の研究室を選んでいたら出来なかったであろう多くの経験を積むことが出来たと思います。シリコンバレーでの7ヶ月にわたるインターンシップや、韓国、中国の一流大学であるKAISTや清華大学とのワークショップ。その当時の仲間が今ではベルギーやアメリカ、アブダビで研究者や大学の先生をやっており、今でも海外出張や学会で出会うと旧交を暖め、当時の思い出話に花を咲かせています。
 黒田研での研究の中で培った考え抜く力や、研究の進め方といった体験は、社会人になった時にこそ、力を発揮してくれるものだと思います。私は卒業後、研究者として富士通研究所に就職し、つい最近まで大学時代と同じ研究分野で仕事をできる幸運に恵まれていましたが、同じ研究をする場合は勿論、新しい研究分野に挑戦する時でも、研究室で学んだ深く考察し、考え抜く力は自分の仕事を進める上で、今でも私の考え方の基盤となっています。

Yanfei Chen2010年度博士課程卒業

Applied Micro Circuits Corporation MORE 〉

Yanfei Chen2010年度博士課程卒業 CLOSE 〉

Applied Micro Circuits Corporation(Santa Clara)

メッセージ

  初めてサンフランシスコに来たのはちょうど10年前でした。2005年10月黒田研に入って、2006年2月ISSCC聴講のチャンスがありました。多人種が集まるアメリカの街、お祭りのような学会、研究室メンバーで盛り上がる海外の旅、良い意味でたくさん刺激を受けました。今年、夫の転勤がきっかけで、サンフランシスコ・ベイエリアに移住しました。電子系エンジニアの聖地で働くことに憧れましたので、私は日本の大手電気メーカを辞めて、シリコンバレーにある小さな会社に転職しました。幸運なことに、私の経験やスキルを活かせるアナログ回路設計の仕事ができるのです。
 研究室に入った頃、今後は産業界で活躍したいと黒田先生に相談しました。そしたらA/Dコンバータの研究テーマが薦められました。この狭そうで広いテーマで博士課程を苦労しました。でも産業界に入って感心したのは、日本にいてもアメリカにいても、研究室で身につけた回路技術が活用できることです。デジタルの世界が広げれば広げるほどアナログの現実世界とのインタフェースが重要になる、というのは10年前でも今でも10年後でも正しいと思います。シリコンバレーにいるからこそ、最先端の技術を身に付けて産業界に貢献したいと思います。

井上 眞梨2006年度修士課程卒業

科学技術振興機構 MORE 〉

井上 眞梨2006年度修士課程卒業 CLOSE 〉

科学技術振興機構

メッセージ

 矢上キャンパスへ続く緩い上り坂。学生さんたちの楽しそうな笑い声が聞こえ、思わず学生時代の光景がよぎります。卒業後金融業界に就職したものの、科学技術に貢献する仕事がしたいと転職を決めたのは、今から4年前。当時は仕事で再び母校の地を訪れようとは 思っていませんでした。
 大学の研究はどれも斬新なアイディアやチャレンジに満ち溢れています。これまで乗り越 えられなかった課題が解決出来たり、社会を変える契機となるかもしれません。一方で、 素晴らしい成果が出ていても次に繋がらないこともあります。私の仕事は、大学のトップ サイエンスを社会につなげるための橋渡し。大学や企業、行政など、さまざまな声に耳を 傾けながら、一つでも多くの技術が社会に出るよう働きかけや仕組み作りを行っています。
 異なる立場や価値観を持つ人々、社会の中でどう進めるべきかの定石はありません。大学の研究現場に寄り添いつつも、時として客観的に見つめ直す。今の自分の立場や環境を生かし、大学、企業、社会が一体になれる流れが少しでも築けた時、非常に大きなやりがいと喜びを感じます。いつもお世話になっている方々からの「ありがとう」の一言が何よりの活力。これからも一層の努力を続けていきます。